リカへ

驚いた?

この手紙を読んでいるってことは、もう、俺はこの世にはいないんだね。

リアのこともあって、もしものためにって、この手紙を書きました。

本当は、この手紙が開かれる日なんて、なければ良いのだけれど。

リアがいなくなって、心細いのに俺までなんてな。

ごめん、本当にごめんな。

でもさ、だからこそ俺さ、リカに生きてほしいんだ。

リアと俺の分まで。

それにさ、リア。

俺、分かってたんだ。

リアが俺のこと好きなの。

でも、気持ちに答えられなかった。

俺が好きなのは、リカだから。

ごめんなぁ、でも、ありがとう。

人に愛されるって、幸せだな。

リア、俺とリカの分まで、絶対に生きてくれよな。