でもさっきの言葉は嘘偽りのない本心。


仮にイメージとは違ったとしても、もっと好きになるだけだ。


年齢とか性別とか、正直私にとってはあまり関係ない。


それくらい作品と作者に沼っている自覚があるので、がっかりするとか推しじゃなくなるとか、そんなことは絶対にないのだ。



「しかもね!!書籍発売記念にサイト限定書き下ろしを投下してくださるんだって!!そして来週からはまさかの新連載。いやあ、まだまだ生きないとね」



一息で言い切ると、「ああ...よかったね」と呟いた親友はちらりと教室の時計を見やった。



「もうすぐ五限始まる。そろそろ着席しな」


「うわー、次なんだっけ」


「数学」


「くっ.....!」



親友の言葉に顔を顰めつつ、廊下側の自席に座る。


さらさらっと教科書を読んで、軽めの予習をしていると。