「月音…」
真奈が呟く。
月音は其れに反応し、にこりと微笑んだ。
かーごーめーかーごーめ
ドクンッ、と真奈、結愛の心臓が音を立てて鳴る。
「…何か、様子が違くない?」
結愛は真奈に聞いた。
真奈は、こくりと頷く。
今迄のかごめかごめは、何かしら壊れる。
そして、誰かがランダムに一人殺される。
だが…今聴こえた、かごめかごめは違った。
複数人の足音が、かごめかごめと同時に聴こえたのだ。
きゃはは きゃっきゃ
あはは くすくす くすくす
わーるいこー わーるいこー
てーらごやのー なかにいるー
さーがーせ さーがーせ
みーつーけーしーだーいー
はらわたえぐって つぶそうや
かーごーめーかーごーめ
「歌が…違う……?!」
みーぃつけた
つーぶーせー つーぶーせ
めだまも はーいも
つぶそうやー
途端に上がる悲鳴。
「今の声…確か、A組の山田さんだよ!」
友達が多い結愛が言うなら、間違ってないのだろう。
真奈の座り込んでいた足が、がくがく震えた。
こーこーだ こーこーだ
いけにえ ここにー
いーるーぞー
「月音?!」
なんと、月音が歌い出したのだ。
そして、其れと同時にかごめかごめのうたが聴こえ始める。
「月音…味方じゃないの?!」
真奈は月音に怒鳴った。
だが月音は、きょとんとした顔で言った。
「…?誰も、僕が味方だとは言ってないぞ?」
其の言葉を聞いて、真奈と結愛は、大きな誤解をしていたと気付いた。
「じゃあ…恋歌も…?」
「当たり前だ」
そんなやり取りをする間にも、どんどんうたの声は近くなる。
「…ッ、逃げるよ、結愛!」
真奈は結愛の腕を引っ張る。
だが、結愛は動かない。
「結愛!!」
「…ごめん、真奈…!」
結愛は其れだけ呟き、扉の方へと、真奈を突き飛ばした。
ドサリッ、と廊下に倒れ込む真奈。
「…………え?」
真奈は、何が起きたのか分からなかった。
(あ…私……結愛に)
生贄にされたんだ
もう駄目だと諦め、うたの聴こえる方を向いた。
「…え、」
真奈は、衝撃の場面を見た。
幼く、小さい子供達が、かごめかごめをしているのだ。おかっぱ、ちょんまげ、着物、スカート、ズボン…服や髪型は其々違う。
だが、共通するのは皆哀しげにかごめかごめをしていた。
やがて真奈に気付いたのか、わーっ、と真奈に群がった。
「おねーちゃん、にえにされちゃったの?」
「かわいそうだね」
「いっしょに、かごめかごめ、しよ!」
「わたしたちと、おなじだね!」
(同じ…?贄……?)
ただただ、真奈は困惑した。
「いたくないように、するからね!」
ザシュッ!
目の前が、赤に染まった。
真奈が呟く。
月音は其れに反応し、にこりと微笑んだ。
かーごーめーかーごーめ
ドクンッ、と真奈、結愛の心臓が音を立てて鳴る。
「…何か、様子が違くない?」
結愛は真奈に聞いた。
真奈は、こくりと頷く。
今迄のかごめかごめは、何かしら壊れる。
そして、誰かがランダムに一人殺される。
だが…今聴こえた、かごめかごめは違った。
複数人の足音が、かごめかごめと同時に聴こえたのだ。
きゃはは きゃっきゃ
あはは くすくす くすくす
わーるいこー わーるいこー
てーらごやのー なかにいるー
さーがーせ さーがーせ
みーつーけーしーだーいー
はらわたえぐって つぶそうや
かーごーめーかーごーめ
「歌が…違う……?!」
みーぃつけた
つーぶーせー つーぶーせ
めだまも はーいも
つぶそうやー
途端に上がる悲鳴。
「今の声…確か、A組の山田さんだよ!」
友達が多い結愛が言うなら、間違ってないのだろう。
真奈の座り込んでいた足が、がくがく震えた。
こーこーだ こーこーだ
いけにえ ここにー
いーるーぞー
「月音?!」
なんと、月音が歌い出したのだ。
そして、其れと同時にかごめかごめのうたが聴こえ始める。
「月音…味方じゃないの?!」
真奈は月音に怒鳴った。
だが月音は、きょとんとした顔で言った。
「…?誰も、僕が味方だとは言ってないぞ?」
其の言葉を聞いて、真奈と結愛は、大きな誤解をしていたと気付いた。
「じゃあ…恋歌も…?」
「当たり前だ」
そんなやり取りをする間にも、どんどんうたの声は近くなる。
「…ッ、逃げるよ、結愛!」
真奈は結愛の腕を引っ張る。
だが、結愛は動かない。
「結愛!!」
「…ごめん、真奈…!」
結愛は其れだけ呟き、扉の方へと、真奈を突き飛ばした。
ドサリッ、と廊下に倒れ込む真奈。
「…………え?」
真奈は、何が起きたのか分からなかった。
(あ…私……結愛に)
生贄にされたんだ
もう駄目だと諦め、うたの聴こえる方を向いた。
「…え、」
真奈は、衝撃の場面を見た。
幼く、小さい子供達が、かごめかごめをしているのだ。おかっぱ、ちょんまげ、着物、スカート、ズボン…服や髪型は其々違う。
だが、共通するのは皆哀しげにかごめかごめをしていた。
やがて真奈に気付いたのか、わーっ、と真奈に群がった。
「おねーちゃん、にえにされちゃったの?」
「かわいそうだね」
「いっしょに、かごめかごめ、しよ!」
「わたしたちと、おなじだね!」
(同じ…?贄……?)
ただただ、真奈は困惑した。
「いたくないように、するからね!」
ザシュッ!
目の前が、赤に染まった。