「…え?」
どくん、どくん、と心臓が激しく、サイレンのように鳴り響く。
ぬるりとした生温かいナニかが、駿太の頬に付着した。


あーあ、しんじゃった

でもこやつはわれわれへのにえだからな

こうなるのも しかたない

くすくす くすくす くすくす くすくす
きゃはは きゃはは きゃはは きゃはは

「光太郎…?」
駿太達は、後ろを振り返る。
つぅー…と冷たい汗が背中を伝う。
其処には、無残な姿へと変貌した光太郎が倒れていた。
遠くで、悲鳴が上がる。
運動場、体育館、図書館、食堂、多目的室―
どうやら、他の生徒も巻き込まれ、同じ事が起きたようだ。

かごめかごめ かごのなかのとりは
いついつでやる
よあけのばんに
つるとかめがすべった





うしろのしょうめんだぁーれ





つぎはだれにしよう