○橘サイド○
俺の親友の斎藤 大和(さいとう やまと)はこの地域の救急救命士をしている。
通行人が苦しそうにしてるすずをみて
救急要請してくれたみたいで大和が駆けつけた。
以前すずのことを話した。
それを覚えてて俺のところに連絡がきた
『海斗、喘息発作でてる。薬持たせてる?』
「あるはずだけど1週間会ってないから今はわからない。あるとすればバッグの中だけどバッグある?」
『探してみる。』
「吸入あったらそれだけ吸わせて酸素マスクつけて運んできて、あとは何にもしなくていい」
『わかった。』
「チアノーゼ出てる?」
『少し出てきたね』
『嫌だ離して!触らないで』
『これ吸って、大丈夫だから、な』
電話の向こうが大変なことになってる
「俺そっちいったほうが早い?」
『うん』
「わかった、タクシーで行くわ、どこ?」
『大通りの映画館のまえ。』
「俺が行くことすずに伝えるな。」
『わかった』
いまの錯乱状態のすずに俺が行くこと伝えると暴れてもっと大変なことになる。