この人と橘先生がどういう関係かわからないけど電話をかけ始めた。
しばらく私の病状を説明して電話をわたしに渡してきた。
「はい、話して」
「...」
『すず?病院にこい』
「嫌だ、こうならないためにちゃんとご飯も食べて薬も飲んでる、行きたくない」
『きっと倒れたのはこの前みたいに低血糖のせいじゃない。もう薬じゃすずの体はもたない。詳しくは後ではなす』
「嫌だ行かない」
『すず!いい加減にしろ。もうすずの身体は限界なんだ。』
久しぶりに橘先生に怒鳴られた。
なんで怒鳴られなければいけないの
なんでかまうの
「先生は何もわかってない
なんでそんなにわたしにかまうの?
橘先生にかまってもらえるなら病気になってもいいって言われた。計算高い女って言われた。わざとイヤイヤ言ってるって言われた。
しかもわたしのせいで先生は...先生は...
もうわたしにかまわないで
関わらないで
会いたくないし声も聞きたくない
声聞くだけでも会いたくなるのに
会ったら離れられなくなる
先生にとってわたしはたくさんいる
患者のうちの1人でしょ
そんなこと思われるの迷惑でしょ
病気なんてどうなっていい
もう死んでもいい
かまわないで」
電話を切った。
泣いている
気づかなかった。
いつから泣いてたかわからない
「おろしてください。」
泣き叫んだ
もうどうなってもいい
ほっといてよ。
「落ち着いて、喘息発作がでてる、とりあえず落ち着いてゆっくり呼吸しよう、発作時の薬ある?」