次の日からも毎日、朝と晩 インターフォンを鳴らしては 「体調は?」 「飯くって薬飲めよ」とだけ言って帰っていく日が続いた。 その間、仕事が忙しくても自分の持病のことは忘れなかった。 忘れたかったのに。 あんなこと言われて忘れたかったのに 毎日、家に来るせいで忘れられなかった。