さっそく
診察、検査、点滴、服薬

いやいや言いながらも頑張って耐えた。


病院のご飯は美味しくないけど
たまに先生たちが買ってきてくれる
売店のアイスでなんとかモチベを保ってる。

部屋に橘先生が入ってきた

「明日から仕事でしょ」

「そうだよ」

「自分の足でちゃんとここまで帰ってこれるなら行ってもいいよ」

「本当?」

流石にもう休めないと思ってた
嬉しい

「この部屋から行ってここに戻ってくる。
無理はしない、昼飯を食う、酒はしばらく我慢。最後重要、連絡は無視しない」

「はい...」

「こんな話、最近したな。誰かさん守んなかったけど。」

「...」

「明日の朝の診察次第になるけど今の調子だと行ってもいいだろ。」



入院のイメージがガラッと変わった。

今まではなんでもかんでも
ダメダメと締め付けられていたけど

頑張れば橘先生はわたしのやりたいことやらせてくれる。

土日頑張って身体も楽になったし
仕事ももっと捗りそう。


明日の出勤に心を弾ませながら
病棟内のトイレに向かった