すると、隣の奴が話しかけてきた。


「お前、すげぇな」


何だと思い声の主を見たら目をキラキラさせながら俺を見ていた。


「何が?」

「だって、女子にあんなこと言うなんて……、俺、絶対言えないわー。あっ、俺は太公清。よろしくー」

「あぁ、俺は海崎雷斗。よろしく」


いきなりだけど、話しかけてくれたことに感謝する。

高校に同じ中学だった男はいないので。

そこから俺たちが仲良くなるのに時間はいらなかった。

太公……清はおもしろくてノリもいいけど、人の容姿をバカにしたり、悪口を言ったりするよな男じゃなかった。

こんな奴もいるんだな……。

そこからはずっと清と話していた。


そして、入学式も終わり教室に帰ってきた。


「疲れたぁー」


そう言いながら清が席に座った。


「そうだな」


欠伸をしている清にそう言った。