驚いたが、まずは手洗いうがい、そして着替えを済ませた。

その後リビングに行くと、ばあちゃんがせんべいを前に、ズズッとお茶を飲んでいた。


「……なんでばあちゃんがここに?」


気になったので、母さんに聞いた。


「それが、何か話があるみたいなのよね」


母さんも不思議そうな顔をしていた。

まぁ、話してくれるんだから良いか。


「……実はねぇ、これから、毎朝隣町まで行くことにしたの」


はっ……⁈

いやいや、隣町って……ばあちゃん家からはかなり遠いぞ。


「どうして急に?」


母さんの質問にばあちゃんは微笑みながら答えた。


「それはねぇ、昔ながらの友人に会いに行くためだよ。その人は一人暮らしをしていてねぇ、最近私は行っていたの。だけど、すぐに会いたくなるから、毎朝行くのはどうかと思ってね」