「実はね…………」


私が話し終えると二人とも顔を真っ青にした。

もちろん、海崎さんの名前と、知り合いだと言われた事は伏せて……。


「中学校が一緒ってことは、すみれの可愛いさを知っている可能性が十分あるな。」

「そうね。どうしたものかしら」


二人とも顔を真っ青にしたかと思ったら、今度は難しい顔をして話している。


「すみれ、大丈夫なの?」


お母さんの質問に私は正直に答えた。


「正直不安もあるけど、大丈夫だと思う。
同じクラスとはいえ、関わることはないと思うから……。それに、私は可愛くなくて、こんな見た目だから、話しかけられないよ。だから、大丈夫……」


自分で言って少し悲しくなったけど、事実だから……。


「すみれがそこまで言うなら大丈夫かしら……」