「ただいま」


そう言いながら車に乗った。


「「おかえり」」

「どうだった?仲良くできそうな子いた?」


お母さんが不安そうに聞いた。

私は笑顔で答えた。


「うん‼︎凛ちゃんっていう、とっても可愛い女の子が話しかけてくれたの。連絡先も交換できたよ」


私の答えにお父さんとお母さんは、ホッとしたように頬を緩めた……。

心配してくれていたのかな……。

嬉しいな。


家に帰るまでは、高校について話していた。


「クラスではどうだ?うまくやっていけそうか?」


お父さんの質問にギクッとした……。

ど、どうしよう……。

海崎さんの事言ったほうがいいのかな……。

驚くだろうな。同じ中学校の人がいないと思ったから選んだ学校に、同じ中学校の人がいた、なんて言ったら……。