……どうしよう……話が変わってきている……。


「なぁ雷斗、お前と川澄さんって知り合いか……?」


極めつきに隣の男の子がそんなことを聞いている……。

クラス全員が注目していて、ハラハラした。

で、でも、私と海崎さんは話すどころか、名前すら知らなかった……。

失礼だけど……。

知り合いではないから……。


「いやいや、そんな地味子がイケメンと知り合いなわけないからぁ〜」

「そうだね。常識的に考えて」


海崎さんが答えるよりも先に、女の子たちがそう言った……。

ちょっと胸が痛いけど、本当の事だからね……仕方ない……。


「いや、知り合い……」