今も何か言われていて、仕方ないと思うけど、恐怖を感じた。

洋超くんたちの時のように……。

頭を下げて、目をギュッと閉じていたら、声が聞こえた……。


「おい、くだらない事言ってる暇あったら、さっさと自分のクラスに並べよ。待たせてるだろ」


私の前の男の子が声を上げた。

そう言われた女の子たちは、気まずそうに自分のクラスに戻って行った。

もしかして、庇ってくれた……?

い、いや、そんな事ないよね。

自意識過剰だよ……私ってば、何を考えてるんだろう……。

それに、男の子が私を助ける理由なんて、無いから……。

……きっと、不快に感じたんだろう。……だから、助けてくれた……。

私は、そう納得した。