(そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに……)
セシリーが彼を安心させようと、趣味のことを口外するつもりは無いと伝えようとした時だった。後ろから震えたような声が上がる。
「や……やっぱり」
いつの間にか戻って来ていたティシエルが、セシリーを庇うように前に回り込むと、リュアンに指を付きつけ言い放つ。
「あ、あなた興味ないふりして……どうせセシリーの反応を探りに来たんでしょ! 駄目ですよ、セシリーはそう簡単には渡しませんから!」
「は? いや、俺は……」
何がそうさせたのかは知らないが、どうもティシエルはリュアンがセシリーと仲を深めたくてわざわざ着いてきたのだと認識してしまったらしい。
セシリーが彼を安心させようと、趣味のことを口外するつもりは無いと伝えようとした時だった。後ろから震えたような声が上がる。
「や……やっぱり」
いつの間にか戻って来ていたティシエルが、セシリーを庇うように前に回り込むと、リュアンに指を付きつけ言い放つ。
「あ、あなた興味ないふりして……どうせセシリーの反応を探りに来たんでしょ! 駄目ですよ、セシリーはそう簡単には渡しませんから!」
「は? いや、俺は……」
何がそうさせたのかは知らないが、どうもティシエルはリュアンがセシリーと仲を深めたくてわざわざ着いてきたのだと認識してしまったらしい。