それを聞いたエステルの心がぐらぐらと揺れる。
(全部魔法で解決できるなんて魅力的だなぁ。食糧の問題だって魔法でどうにかできるんだろうし。でも……)
「ううん、大丈夫」
首を左右に振ったエステルを、ゼファーは探るような眼差しで見つめる。
「一生メイナ村に閉じ込められて過ごすしかない、なんてことになるのは嫌だよ。それに自分たちの生活は自分たちで作るべきだし、守るのだって自分の手でやるべきだと思う」
エステルは少し悩んでから、結局思ったままの言葉をゼファーに伝えた。
「あなたに力があるからって、全部頼るのは違うと思うな」
それを聞いたゼファーが微かに目を細める。
(全部魔法で解決できるなんて魅力的だなぁ。食糧の問題だって魔法でどうにかできるんだろうし。でも……)
「ううん、大丈夫」
首を左右に振ったエステルを、ゼファーは探るような眼差しで見つめる。
「一生メイナ村に閉じ込められて過ごすしかない、なんてことになるのは嫌だよ。それに自分たちの生活は自分たちで作るべきだし、守るのだって自分の手でやるべきだと思う」
エステルは少し悩んでから、結局思ったままの言葉をゼファーに伝えた。
「あなたに力があるからって、全部頼るのは違うと思うな」
それを聞いたゼファーが微かに目を細める。