誰もが褒めそやす美しいジャスティナは、小さな子どもみたいに顔をぐちゃぐちゃにして泣いていた。

 幼い頃から一緒に居た私は、ジャスティナは本当は不器用な性格で、精一杯頑張って今の姿であることを理解してあげなければいけなかった。

「……ごめんなさい。私……あの時、信じていたジャスティナに裏切られたと思って、ひどいことを言ったわ。けど、私だってこんなに大事なジャスティナのことを……居なくなってしまったら良いのにって思ってた。そうしたら、私にも目を向けてくれる人が居るのにって……」

 それは、まぎれもなく私の大きな間違いだった。

 彼女は勇気を出して私に自分が間違っていたと真実を教えてくれたのに、私はそれを受け止めきれなかった。

「やっと……私に本音を言ってくれたわね。フィオナ。けれど、全部誤解だわ……エミリオ・ヴェルデがあんな風に手を回さなかったら、フィオナはきっと人気者になっていたはずよ」

 もし、そういう時間になっていたら、なんて。思うのは、本当に無駄だった。

 なぜなら、私は今現在、とても幸せだもの。