「えぇぇぇぇぇぇ!それって告白!?」

美蘭の大きい声にみんなが振り返る

美蘭に今朝のことを話したはいいが声が大きい。

「美蘭もうちょっとボリュームさげて…」

「あ、ごめんごめんつい」

おどけたように美蘭があやまる。

「剣斗ってばそういうやつなのかぁぁ」

美蘭がにやけながらいう

「いやいや、まだ決まってないからね?」

1人で興奮している美蘭にいう

「まぁ行ってこい!!」

後を押されて私は教室を後にする

美蘭にはあんな態度をしたけど内心ドキドキしている

正直に言って私は剣斗のことが気になっていた

いつもそっけないけどほんとは誰よりも優しい心の持ち主だってことを私は知っているから。

剣斗にいわれたように屋上へ行く。

「あ、来夢」

すでに屋上には剣斗がいた

「ちゃんときたよ?偉いでしょ~w」

いつもの剣斗なら乗っかってくるはずだが今日はこない。

「あの…来夢…?」

いつにも増して緊張している

「うん」

「俺と付き合ってほしい…」

そういった剣斗の顔はトマトのように赤かった

「うん。もちろん!」

私は笑顔でそう返した。

だって剣斗が好きだったから。

「ま、まじか?」

剣斗はまだ信じられない様子だ

「私。意外と剣斗のこと好きだったみたいよ?w」

剣斗の顔が面白くてつい笑ってしまう

「まぁこれから彼氏としてよろしくね剣斗」

「も、もちろん!」

まだ信じられないのかあたふたしてる剣斗がおかしくてまた笑いながら

「ほら、一緒帰ろw」

といった

剣斗はまだ照れているのか頬を赤らめながらこっちに歩いてきた

この時の私は最高な気分だった

自分の身に何が起こるかも分からずに。