「はーい。そう言うわけで、侯爵殿帰ってくんねぇ? そこに居られると邪魔なんだよね」


「待ってくれ! お願いします。ルーナに会わせてください。やり直したい。アグネスを今すぐ追い出すから」


「衛兵ー、侯爵殿のおかえりだそー」

 アルベーヌの声に衛兵達はサッとジョゼフの前に立つ。


「「「はい」」」

 訓練された機敏な動きでジョゼフの両腕を取り無理やり歩かせる。


 そして衛兵により門の外へ出されてしまった……


「ルーナ!」



 屋敷に向かって叫んだが誰も出てこなかった。