だがルーナと言う存在がいる限り、アグネスとは正式に結婚する事ができない。
 結婚後一年妊娠の気配がないと第二夫人を迎える事ができる。貴族にとって後継は必要不可欠だからだ。

 私はルーナと夫婦になるが深い関係になる事は望んでいない。一年後に離縁するか第二夫人を迎えるかはルーナの判断に委ねる。

 ルーナと結婚後は、アグネスも侯爵家に住まわせる事になる。結婚後他の女性の元に通っている事がバレると外聞が悪いからだ。この件についてはルーナ自身が決めルーナがサインをするように。
 結婚後の条件は下に書いておく。それを守るように。

・私のプライバシー・プライベートを侵害する事は許さない
・白い結婚とする
・アグネスを虐めてはならない
・侯爵家の夫人として務めよ
・私の金の使い道に異論は唱えない
・王家主催のパーティー以外出席はしない

 以上。


 まぁこんなものだろう。ルーナはガキだから意味も分からずにサインをしてくるだろう。


 その後返ってきた返事は私が思っている事とは若干の違いはあれど、私は快くサインをした。