あれからあっという間に数日経った。
両親は侯爵家に激しく抗議してくれたようで、前侯爵からお詫びの金品が相当届いた。あの侯爵家にはまともな跡取りがいないのかしら……? スケベの集まりじゃないの! っとお兄様の口の悪さが移っちゃったみたい……
あのスケベは侯爵候補から外れたみたいで、前侯爵の弟は激怒! ボコボコに殴られたみたいで……(暴力は反対)男性版の修道院に入れられたみたい。あのスケベには良い薬だと思った。
お父様とお母様はフォンターナ卿の事をご存知だったようで、そんな事があったのなら是非礼を! とすぐに連絡を取っていた。
それからフォンターナ卿を我が家にお招きして、両親と兄が先に話をしていた。
それからしばらくしてようやく私が呼ばれた。その間私はせっせとお菓子の準備をしていたからなんとか間に合った! と言う感じ。
「ルーナ、フォンターナ卿をちゃんともてなすように。私たちは一旦失礼するよ」
美味しいお菓子を用意します。と言ったのでお茶会をすることになったのだ。
「フォンターナ卿、隣国の公爵家の方とは存じ上げなくて、」
「あぁ、やめてください。私はルーナ嬢と出会った時は見ず知らずの単なる甘いものが好きな男でしたからね」
公爵家の人なのに寛大というか優しい方だ。
「ふふっ。そうでしたね。本日はこちらを用意しました。卵をたっぷり使ったプリンです。お召し上がりください」