「見て、ノア様とセレア様が御一緒に昼食をとられているわ」 「まぁ本当に仲がよろしくて羨ましい」 「やっぱり殿下と男爵令嬢との噂は嘘だったのね」 男爵令嬢とノア様の噂を広めようとしているのに、周りの令嬢たちが私たちを羨ましそうに眺めている。 「あの、ノア様・・・少し、離れていただけますか・・・?」 私はノア様から少し離れた席に移動をしようとしたが、ノア様に腕を掴まれた。