「中学の時、美術部だったって聞きました。出来るだけ資料に近い色合いにしたいし、塗り方とかの基礎を知ってると思って。お願い出来ないかな…」

「…分かったよ。でもあとは誰が手伝ってくれんの」

思っていたよりも、千葉さんがすんなりと受け入れてくれたのには正直意外だった。
クラスの雰囲気がきっとその気にさせてくれているのだろう。
千葉さんが私のお願いを否定しないでいてくれることがすごく嬉しかった。

「あとはー…」

「私もやるよ」

「りいさ!?ほんとに!?」

「うん」

「じゃあ私も」

武田さんと、グループの女子が立候補してくれた。
それから骨組みを作ってくれるチームも一緒に色塗り、飾付けもしてくれることになった。