「では、応援合戦は参加。実行委員は九条さんってことで決定でいいですか?」

「俺も手伝うよ」

「真翔?」

「一人はさすがに無理でしょ」

「私もやる」

「進藤さん!?」

「はい。じゃあ実行委員は九条さん、小高くん、進藤さんですね」

みんなが納得してくれて、応援合戦に参加すること、実行委員は私達がすることに決定した。
武田さんも一緒にやるかもってちょっと思ってたけど、武田さんはあれ以上何も言わなかった。

武田さんの友達が「りいさ、やんないの?」って真翔のほうを見ながら言ったけど、武田さんは「メンドー」って言っただけだった。

「では実行委員の三人は、三日後の学活の時間までに何をするか、概要などをまとめてきてください。時間が短いけど半月後には夏休みに入るので、ご協力お願いします」

心臓がドキドキしてる。
リスカをカミングアウトした時のドキドキとは違う。

これは、これから始まろうとしていることへの期待だ。
こんな嬉しいドキドキ、いつぶりに感じているだろう。

でもみんなが納得してくれたのは武田さんのおかげだ。
まさか私を肯定してくれるとは思ってなかった。

打ち解けたい…。
武田さんとも、クラスのみんなとも、もっとちゃんと解り合いたい。

これが最後のチャンスだと思った。

「がんばろーね」

「うん!真翔、ありがとう」