――いつからかわからない。

 わたしに欠けた色を探していた気がする。

 欠けた理由も、欠けた色さえもわからない。

 どんな色をしていたんだろう。足りない色はなんだろう。

 見つかったらなにかが変わるだろうか。

 この旅の終わりに、その答えが待っている。

 そんな予感がした――