太陽のように笑う美輝が、月のように儚く美しい顔で泣いている。 その涙は、長い間溜め込まれていた泉のようにとめどなく溢れ出していく。 親友がわたしの前でこんなに泣いてくれたことが、ちょっぴり誇らしい。 美輝がもっと安心できるようにと、わたしはもういちど美輝を強く抱きしめた。 「わたしはもう大丈夫だよ」「強くなったよ」と、今度こそ美輝に伝わるくらいに……。