「南口はあっちだよ」 「え、ありがとうございました。」 女は俺が道を教えると すたすたとそっちに歩いて行った。 …ちっとまてよー…。 …この俺様をコキ使ったワケか? 「お礼は?」 俺は片手をひらっと出して言った。 「え?あー… そ、そうですね、マックでも…」 女はやっぱり挙動不審だ。 「マックだけ?」 俺はまじまじと真剣に女を見た。 「えっとー…望むものなら何でもー…!!」 …………なんでも?