「ドコに行くの?」



俺は先公の前と
同じ優等生を演じた。

…てかこんな変な
女この学園にいたっけな…?!


「えっと南口のほうのー…職員……」



……女はヨタヨタして、
息を切らしながら説明しだした。



俺は再び女をまじまじと見つめた。

……やっぱりこんな女見たことねぇぞ。

「新入生?」

前、校長が
そんな話をしていたことを
ピンと思いだした。

「は……はい!!」
女は状況に似合わない笑顔で言った。

…ぷっ……
おもしれぇ。
超おもしれぇ。