私は自分の顔をカバンでかくした。


「お前なにしてんの?」
「お前じゃないもん!愛香だもん!!」
「ふーん。
愛香サンはなにしてんの?」



男は意地悪に笑って私の顔を覗き込んできた。

「あんたこそなによッ!!」

「~日和だし。」

「あっそ。ごめんなさいっっ
お願いだから食べないでぇー!!」


私は生まれたての
子羊のように小さくなった。