私は笑顔で言った。
この学校ではいい恋する。

って決めたから・・・。


「南口はあっちだよ」

「え、ありがとうございました。」

「お礼は?」



歩きだし始めた私を後ろから引き止めた。

「え?あー…そ、そうですね、マックでも…」
「マックだけ?」


男の子は真剣な瞳を見せながら言う。


「えっとー…望むものならなんでも…!!」

「じゃあお前をちょうだい。」

「は?」

「帰国子女らしいな・・・日本語忘れたか??」



さっきの真剣な瞳から想像もつかないほどの意地悪そうな顔になっていた。