「うぅっ……」


と涙が出る勢いで落ち込んでいると、そのまま保健室に連れていかれてた。


ぽかーんと口をあける養護教諭の先生の横をスタスタと通りすぎ、王子颯斗は咲の体をベッドにおろした。


「本当はこのまま咲と一緒にいたいけど。これで勘弁してくれる?」


そう小声で囁いて、王子颯斗は咲のおでこにキスをした。


「咲の頭痛が早く治りますように」


「…………」