やばい、これはつるし上げ決定だな。
ガクッと力なく頭を下げて、王子颯斗に身をゆだねる。
「咲、王子颯斗のこと好きだから。めちゃくちゃ好きになったから。ね、これでいい? 許してくれる?」
「何言ってんの、そんなんで許すわけないじゃん。つか、かーわいい。こんなことぐらいで真っ赤になって。それから咲、めちゃめちゃ甘くていい香り」
そう王子颯斗は言ったけど、たぶん今、咲の顔は真っ赤じゃなくて、真っ青、もしくは真っ白だと思うけどな。
女子たちの鋭い視線を思い出して。
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