そう思った次の瞬間、ギギッとイスの音がして、王子颯斗が立ち上がった。


それから咲の机を前に押した。


なになになに?


っていう視線が突き刺さる中、王子颯斗はなにを思ったのか、咲の体をスッと優しく抱き上げた。


「「「キャーッ!!!!!」」」


授業中なのに、割れんばかりの女子の悲鳴。