「咲、今日ずっと俺を見てたようだけど。俺になにしてほしかったわけ?」


唇をツーッと指で撫でられて、つい「……っ」という声を出して、口を少し開けてしまう。


「もしかして、キス、してほしかった?」


そんな言葉を咲の耳元で聞いてくる。


「べ、べつに、そんなの」


咲がそう言ったとき、颯斗が少しだけ咲の耳にキスをした。


「やぁっ……」