「馬鹿な詩穂が好きなんだけど」


蒼士が私を抱きしめる。


「詩穂の心臓むっちゃバクバク言ってる」

「だって蒼士といるとドキドキするもん」

「詩穂、お前よくそれで自分の気持ち気づかなかったな・・・」


蒼士が私の顔を見つめる。