「はぁ俺、何でこんな奴のこと好きなんだろ」


蒼士が私の頬を引っ張る。


「お前何でそんな可愛いの?」


なんか現実ではあり得ない言葉が聞こえる気がする。

うん、これは多分夢だ。


「詩穂、大好きだよ」

「俺と一緒に住んで、早く俺のこと好きになって」


ああ、これは絶対夢だな。

だって蒼士がこんなこと言うはずないもん。