「高林っ!!!!」

かけよると、苦しそうにしとる。

「今、保健室連れてったるさかい!」



高林の体を抱えて走った。


直樹の声が聞こえた気がしたけど、ほっとく。



久々に超高速で走ったわ。







ガラッ



「あら!どーしたん!?」

先生が驚いて椅子から跳び起きた。


「こいつ、熱あんねん!ベット借りるでっ。」

俺はあいとるベットに高林を寝かせて、傍にあった体温計を高林の脇に当てた。
そんでもって、冷蔵庫からヒエピタを出して、高林の額にはる。

先生は俺の行動にめっさ驚いとるみたいや。



「・・・よう女の子の服の中に手ぇつっこめるなぁ。」

感心すんのはそこかい!!!

「べつに、それよか高林の方が大事やろ?」

「そ、そやね。」


ピピピピッ

体温計が鳴った。


「8度4分。こらえらいわ。」


「早退やね。先生ちょっと、言うてくるわ。そのこ、ちょっと見とって!」

先生は保健室からでていってしもた。


「・・・高林大丈夫か??」

そっと耳元で聞くと、微かに頷く。


「もう少し待っときぃ。先生、家まで送ってくれるさかい。」