「瑠花と佐久良が二人で勉強した日。
僕は親父に呼び出されて大学に行ってたんだ。
その帰り、瑠花に会いたくて瑠花ん家までいったら……
二人が夜遅く家の前で話してて、二人の距離がすごく縮まったように見えた。

湧き上がる嫉妬と憎悪を…あろうことか瑠花にも向けそうになったんだ。

瑠花を閉じ込めたい。仲良くしたことを後悔するぐらい…刻み付けたい。 っそんな気持ちが抑えられなくなった。
……重くて気持ち悪いでしょ? こんなの…」



彼は落ち込んだような、怯えるような顔をして言う。


私は何故か、そんな重い気持ちに歓喜を覚えてしまった。


逆に、ここまでの感情を向けられてやっと

彼の気持ちが信じられるなんて……

私も大概壊れてるな。


そう失笑していると彼が恐る恐る問いかけてきた。


「る、瑠花……?」