「うぅ。どうしてそんなに……グスッ。 理斗が寂しくないように私が出来ることは頑張るね!」



……それに私だって理斗のおかげで、

最近は"寂しい"から"楽しい"毎日になったんだよ。


涙を拭いながら彼を見つめて言うと…

彼はふんわりと花が開くような笑顔で



「うん。ありがとう! そのままお嫁さんにもなって」


と宣ってきた。


あぁもう、また心臓が。



「お、お嫁さんって…」


「そうだよ? "今は"応えられなくていいとは言ったけど。
最終的には僕のものになるんだから、僕を差し置いて他の男の所に行っちゃダメだからね?」


……なっ!決定事項になってるの!?


ハイライトの消えた瞳で見つめられ、反射的に後退すると彼も近づいてくる。


ベッドボードに背がつき、鼓動が早まる⎯⎯⎯



「り、理斗?私は誰とも付き合う気はないよ?前にも言ったけど決めてるの」


「うん、今はそれでいい。絶対僕に振り向いてもらうから。 入学したてにも言ったでしょ?」



ニヤッとイタズラ顔をする理斗。