高校を卒業して、4年が経った。
志崎 奈々美 今日22歳になったばかり。
だって4月1日生まれだから。
今日が入社式。
『ナナミがおしゃれなんて似合わねぇ!』って弟に玄関口でそう言われた。
私だって大手のウェディング関係の会社に入社できると思わなかった。
しかも画力がないのに、デザイナーで。
「志崎さんのデザイン、素敵!」
「どこから湧いてくるかな」
私はウェディングドレスのデザイナーとして今日から働く。
選考の時に提出したドレスのデザインが良かったのか、オリエンテーション時にモニターにうつった時は恥ずかしすぎた。
軽いオリエンテーションが終わり、社会人一日目が終わった。
着慣れないスーツもやっと馴染んできたのか、
少し会社の近くでウィンドウショッピングでもして帰ろう。
色んな服が並んでいる。
アパレルショップの前には制服姿の女子高生。
もう制服を着ない生活が4年経った。
一瞬で過ぎ去る、青い春。
ねぇ覚えてる?
あなたは覚えていないだろうけど、私はまだ…
明日も仕事だというのに、まだ家には帰りたくなかった。
帰っては行けない気がした。
志崎 奈々美 今日22歳になったばかり。
だって4月1日生まれだから。
今日が入社式。
『ナナミがおしゃれなんて似合わねぇ!』って弟に玄関口でそう言われた。
私だって大手のウェディング関係の会社に入社できると思わなかった。
しかも画力がないのに、デザイナーで。
「志崎さんのデザイン、素敵!」
「どこから湧いてくるかな」
私はウェディングドレスのデザイナーとして今日から働く。
選考の時に提出したドレスのデザインが良かったのか、オリエンテーション時にモニターにうつった時は恥ずかしすぎた。
軽いオリエンテーションが終わり、社会人一日目が終わった。
着慣れないスーツもやっと馴染んできたのか、
少し会社の近くでウィンドウショッピングでもして帰ろう。
色んな服が並んでいる。
アパレルショップの前には制服姿の女子高生。
もう制服を着ない生活が4年経った。
一瞬で過ぎ去る、青い春。
ねぇ覚えてる?
あなたは覚えていないだろうけど、私はまだ…
明日も仕事だというのに、まだ家には帰りたくなかった。
帰っては行けない気がした。