練り歩く人々を眺めながら水筒のお茶を飲む。
それにしても、ゆま達はどこにいるんだろう。
浴衣姿の人はちらほら見かけるけど、カップルばかりなんだよね。
椅子の下のトートバッグからスマホを取り出す。
まだ空は明るいが、時刻は午後6時過ぎ。
食いしん坊のゆまなら、きっと今頃お腹をぐーぐー鳴らしているはず。
ドタキャンしたとはいえ、同じ会場にいるなら一目会いたいし。それにまだ、キャンセルした本当の理由を話せていない。
既に食事中かもしれないけど、一応教えておこう。
優しい返事で溢れるグループチャットに文字を打ち込み、送信。
した直後、「こんばんは~」と聞き馴染みのある陽気な声に顔を上げた。
「都丸さん! お久しぶりです! 今年も巡回ですか?」
「はい。これから休憩に入るところです。いやぁ、今年も大盛況ですねぇ。人酔いするかと思いましたよ〜」
久々の再会に話を咲かせる大人2人。
めちゃくちゃ歩き回ったんだろうなぁ。
グレーのTシャツが大量の汗でダークグレーになっている。
それにしても、ゆま達はどこにいるんだろう。
浴衣姿の人はちらほら見かけるけど、カップルばかりなんだよね。
椅子の下のトートバッグからスマホを取り出す。
まだ空は明るいが、時刻は午後6時過ぎ。
食いしん坊のゆまなら、きっと今頃お腹をぐーぐー鳴らしているはず。
ドタキャンしたとはいえ、同じ会場にいるなら一目会いたいし。それにまだ、キャンセルした本当の理由を話せていない。
既に食事中かもしれないけど、一応教えておこう。
優しい返事で溢れるグループチャットに文字を打ち込み、送信。
した直後、「こんばんは~」と聞き馴染みのある陽気な声に顔を上げた。
「都丸さん! お久しぶりです! 今年も巡回ですか?」
「はい。これから休憩に入るところです。いやぁ、今年も大盛況ですねぇ。人酔いするかと思いましたよ〜」
久々の再会に話を咲かせる大人2人。
めちゃくちゃ歩き回ったんだろうなぁ。
グレーのTシャツが大量の汗でダークグレーになっている。