今日もまた来た……
新入部員の彼の名前は、岩藤サクト。
この1ヶ月というもの、部室に来ては、ああやって窓際に座って飽きることなくグラウンドを眺めている。
その視線の先は……
「はああ、先輩、今日もめちゃくちゃかわいいよなー」
ここ北高校の女子ラクロス部に所属する、2年生の佐々井リョウカ。
北高公認の課外活動は全て、顧問のいるれっきとした部活。非公認のものを除いては、サークルや同好会のようなものはない。
しかし、ラクロス部は緩ーい活動内容で、まるでサークルのよう。顧問が顔を出すことも稀だ。
リョウカが他の部員たちとキャッキャと笑う声が私とサクトの元まで届く。
リョウカは、丸くクリっとした瞳に、少し太めの眉と、マスカラ要らずの濃くて長いまつ毛。
部活中だけポニーテールにした髪を揺らして、小柄な体でちょこまかと走る。
要するに陽キャってやつだ。
新入部員の彼の名前は、岩藤サクト。
この1ヶ月というもの、部室に来ては、ああやって窓際に座って飽きることなくグラウンドを眺めている。
その視線の先は……
「はああ、先輩、今日もめちゃくちゃかわいいよなー」
ここ北高校の女子ラクロス部に所属する、2年生の佐々井リョウカ。
北高公認の課外活動は全て、顧問のいるれっきとした部活。非公認のものを除いては、サークルや同好会のようなものはない。
しかし、ラクロス部は緩ーい活動内容で、まるでサークルのよう。顧問が顔を出すことも稀だ。
リョウカが他の部員たちとキャッキャと笑う声が私とサクトの元まで届く。
リョウカは、丸くクリっとした瞳に、少し太めの眉と、マスカラ要らずの濃くて長いまつ毛。
部活中だけポニーテールにした髪を揺らして、小柄な体でちょこまかと走る。
要するに陽キャってやつだ。