夕方――





「琴菜!」






大声で名前を呼ばれ、小走りで私の元へ近寄ってくる元親友……私が言えたことではないが、ここは病院だぞ?







「事故で入院したって聞いてすごい心配したんだよ!?……大丈夫なの?」








心配している素振りを見せながら顔は少しニヤケている。私の痛々しい姿を見て笑いに来たのだろう。