もちろん私も疑わなかった。 「だったら皆んなで動画鑑賞をしよう」 「動画?」 「そこにいる女。お前も舞台に上がれ」 指を刺した先には顔色を悪くしながら怯えている結が居た。 「早くしろ、動画が始まる」 再度声をかけられても動こうとしない。当たり前だ。今から何が起こるかなんて当事者であれば分かりきっている。