「ハハッ……雰囲気を壊す天才かお前」 「お褒めの言葉ありがとう」 「褒めてねぇよ。大根役者」 「ちょっ!いつまでその名前を言うつもりなの!?」 「演技が上手くなるまで。まぁ一生かかっても無理だろうな」 「大女優になってやる……」 今日、1歩だけ水瀬という世界の違う男に近づけた気がする。そしてそれを喜んでいる私がどこかにいる。 もしかしたら、水瀬とは意外といいパートナーになれるのかもしれない。