しばらくして、また建物が見えてきた。

「あそこが俺たちの泊まるところだよ」

本館よりは小さいものの、二人で過ごすには広すぎるくらいだ。

車を駐車場に止めて、荷物を持って建物に入る。

「きれい…」

目の前に広がるのは、一面ガラス張りで太陽の光が降り注ぐ幻想的な世界。