「わぁ、結構広いんですね」

そこにはベンチと東屋もあった。

「あそこで食べよう。

依里の真っ白な肌が焼けたら大変だからね」

「はいっ」

ようやく依里の顔に笑顔が戻った。

(落ち込んでる場合じゃないな)

結局、彼女が幸せそうに笑ってるのが俺にとっては一番大事なんだから。