そう思うと、いつの間にか涙は止まり、安心して眠気に身を任せられた。

「はる、とさん…。大、好き、です…」

眠る直前、なんとかそう伝える。


それを聞いた晴人さんが、顔を赤くして葛藤しているとも知らずに。

「はぁぁ…、病人に手を出しちゃダメなのに。

煽ったのは依里だからね。これぐらいは許してよ」

ーー依里が朝起きた時、首筋にキスマークが散りばめられていたのだった。