「依里、少しまとまった休みが取れそうなんだ。
折角だから、どこか旅行に行こう。新婚旅行にも行けてなかったし」
ソファで後ろから晴人さんに抱きしめられながら寛いでいると、嬉しい知らせが舞い込んだ。
「本当ですか!?行きたいです!!」
嬉しさのあまり、勢いよく振り向いて晴人さんに抱き着く。
「前は海に行ったから、今度は山に行こうと思うんだ」
「はい!楽しみです」
依里は後ろから注がれる熱のこもった視線に気づかないまま、旅行を楽しみにするのだった。
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