「じゃあ、あなたが凛人の父親なのね」
「はい。申し訳ありません」
何度も頭を下げる尊人。
「頭を上げてください。あなたは昨日まで凛人が自分の子供だと知らなかったのだから、謝る必要はないでしょう?」
「しかし、子供ができたと話せない状況を作ったのは私ですし、この5年間苦労させたのは事実です」
全ては自分の責任だという尊人に申し訳ない気持ちを抱えながら、私は部屋の入口で2人のやり取りを聞いていた。
「大体の事情は分かりました。色々な不運が重なって起きたことも理解しました。それで、これからどうするつもりなの?」
「お母さん、それは・・・」
まだ尊人と話をしていない私は、母さんの言葉を遮ろうとした。
5年も隠してきた事実だもの、これからゆっくりと話しをするしかないと思っていた。
しかし、
「凛人のためにも認知はすぐにでもと思っています。沙月と結婚をしたいとも思いますが、時期については彼女と話をして決めていきたいと思います」
「そうね、2人で話をして決めるのがいいわね」
「はい」
母さんと尊人の間で次々に話が決まっていく。
そのことに不安は感じながらも、私はなぜか幸せを感じていた。
「はい。申し訳ありません」
何度も頭を下げる尊人。
「頭を上げてください。あなたは昨日まで凛人が自分の子供だと知らなかったのだから、謝る必要はないでしょう?」
「しかし、子供ができたと話せない状況を作ったのは私ですし、この5年間苦労させたのは事実です」
全ては自分の責任だという尊人に申し訳ない気持ちを抱えながら、私は部屋の入口で2人のやり取りを聞いていた。
「大体の事情は分かりました。色々な不運が重なって起きたことも理解しました。それで、これからどうするつもりなの?」
「お母さん、それは・・・」
まだ尊人と話をしていない私は、母さんの言葉を遮ろうとした。
5年も隠してきた事実だもの、これからゆっくりと話しをするしかないと思っていた。
しかし、
「凛人のためにも認知はすぐにでもと思っています。沙月と結婚をしたいとも思いますが、時期については彼女と話をして決めていきたいと思います」
「そうね、2人で話をして決めるのがいいわね」
「はい」
母さんと尊人の間で次々に話が決まっていく。
そのことに不安は感じながらも、私はなぜか幸せを感じていた。